iPod & iTunes雑記

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iPodが来て数日。
iPodを注文してから、iTunesを触る回数も増えたように思う。
で、思ったこと感じたことを少し。

これまで俺のPortable Music Deviceの変遷は、
Walkman (Tape + Radio)
→ MD Walkman (再生専用機)
→ MD Walkman (再生専用機)
→ Network Walkman NW-E7 with OpenMG Jukebox
→ Network Walkman NW-MS90D with SonicStage
→ iPod (Color Display) with iTunes on Mac

SONYまっしぐらなところから、やや方向転換をしてiPodにという感じ。
カセットテープの時代はさておき、MDになってからは曲のタイトルなどが入れられるようになった。
ところが、これがくせ者で、
初期のMDはアルファベットのみ、そのあともアルファベット+カタカナだった。

そういうところに変にオリジナル志向な俺としては、
éやçが入れられないのは少し気になっていた。
邦楽は余り持っていなかったが、ローマ字にしたりして入力した覚えがある。
(現在はMDもパソコンと連携することで感じのタイトルなどを入れられる模様)

Network Walkmanになっても、ストレスは続く。
Windowsが漸くUnicodeをそこそこ真っ当に取り扱えるようになったというのに、
Windows上で動作するアプリケーションの文字環境は必ずしもそれを反映されたものとは
成っておらず、日本語はともかくやはりéなどの文字は入力が出来ない状態にあった。
SONYが頑張ってソフトを作れば出来なくもなかったのかもしれないが、
企業たるもの需要が少ないヨーロッパ言語のサポートは手間が掛かるだけで
意味がないと判断した模様。

転機は突然やってくる。
VAIO PCG-Z505VR/KからiBookにSwitchしたのだ。

iBookを使い始めても、音楽のメインはWindowsのデスクトップで、
Network Walkmanを使っていたが、先日iPodに切り替えた。
iPodの音楽管理ソフトiTunesはすごい。
というか、Mac OS Xの完全なUnicodeサポートがすごい。
今のところ、曲名で入力できなかった文字はないし、
恐らく例えアラビア語のタイトルでもちゃんと入れられると思う。
さらに、iPodは限られたリソースにちゃんと多言語のフォントを入れており、
多くの言語の文字をそのままちゃんと表示できるようだ。
この辺がなかなかステキ。

いろいろなことに話が行き過ぎてフォーカスがぼけているのはいつものこと。
要約すると、Appleがそれぞれのソフトウェアに行き届いた設計をしているお陰で、
iTunesやiPodが一段とすばらしいものに成っているといいたかった。
今、Apple熱に掛かっていることを考慮に入れても、すばらしいのは事実だと思う。

Let's Switch Together!

エントリーを書いているうちに本筋から逸れてしまった部分は
「続き」の部分に移行。

さて、少し戻ってNetwork Walkmanの音楽管理ソフトの話。

OpenMG Jukebox/SonicStageの著作権管理が厳密すぎる。
OSを入れ替えたりするときも、音楽データだけを救い出してもだめ。
しっかり、ネットに繋いでバックアップしたよ情報をSONYか何かに送らなくてはならない。
最近は、コンピューターから音楽を外部に転送する回数も3→原則∞へとソフトウェアに修正が加わり、
大分「普通の感覚」で使えるようになったっぽい。
ここ数年のSONYの音楽部門の失敗の最たるものともいえる、厳密すぎる著作権管理に終止符が打たれた。

SONYはβで、アメリカ連邦裁に個人がビデオでテレビ番組を取ることは著作権を侵害すると
ハリウッド業界に訴えられ、DAT(Digital Audio Tape)では、デジタルコピーを懸念する音楽会社から
総スカンを食らった。
そして自社もSony Music Entertainmentという音楽ソフト会社を持っていることからか、
著作権に対して少し厳密にしすぎたようだ。
また、先行して完成度の高い規格を広めることで、
後々の音楽配信ビジネスで有利に立とうという戦略が裏目に出たとも考えられる。

SONYの失敗の根底には、現在の著作権、版権のシステムがネットワーク、デジタルといった
現状にマッチしていない事もあると思う。
何せ、著作権・版権とは「ベートーベンの楽譜」を出版する権利という時代に端を発しているものだからだ。
(実際にどのくらいの時代かは知らないけれど、クラシックの作曲家の時代な事は確か)

iPodが売れたのには、
一般人がなんとなく抱いていたAppleはかっこいい会社というイメージと商品のシンプルさ。
そして、うるさいことを言われずに「フツー」に使える閾の低さがあるのではないかと思う。

SONYのファンとしては、iTunesで音楽を蓄えてしまったにもかかわらず、
再びSONYのWalkmanを使いたくなるような商品を出して欲しいものだが。