一足早く9.11になってしまいましたね、日本は。
何年目だからといって今日が特別なわけではないけれど、やはり5年ともなるとなんとなく感慨深い。
(人間は暦とか時間とかそういう自分の作ったものに縛られる生き物なのだろう)
思えば2年前にはNew Yorkにいた。
9.11を見に行った訳ではないけれど、いい体験をできたと思う。
Ground Zeroでは9.11の追悼式典が行われていた。
もっと「アメリカアメリカ」していて「打倒イスラム!」みたいな空気が漂っているのかと思っていたけど、
そんなことは全然無くて、ただただ嘆き悲しんでいる人の姿が印象的な1日でした。
思いの外感情が高ぶったのも覚えている。
よく9.11以降世界は変わったというけれど、実際その通りで空港のセキュリティーチェックは厳しくなり、
イラク戦争があって、石油が高騰して、日本は自衛隊を長期にわたって海外に派遣し...。
本土が攻撃されたことのないアメリカにはNew Yorkで起こったあの事件は少し刺激が強すぎたかもしれない。
中東情勢やその他のことを考えると、イスラム社会にアメリカに対する憤りがあるのは十分に想像できるが、
それをテロという形で表現してしまったことで、よりアメリカを頑なにしてしまった。
テロをした人たちのこの5年間はどうだったのだろう。
主張が通るようになっただろうか、前より充実した生活を送っているのだろうか?
と同時に世界のムスリムにはどういう5年間だったのだろうか?
特にムスリムが多数派ではない国に住む人たち。
いわれのない偏見や恐怖にさらされていないといいのだが。
(よく分からないけど、宗派が違うとかで仲間とはならないのかもしれないが)
一部の急進的な過激な人たちのせいで、世界中の仲間の立場を危うくしてしまったように思う。
攻撃を仕掛けた方も、仕掛けられた方も、
そして周りの人も幸せになっていないとしたら、あれは何だったんだろう。
世界は広いからいろいろな違いはあるのだけれど、“Mind the Gap”で行きましょう。
“Watch your step”でなくね。
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