ITMediaで知はうごく 第1部 著作権攻防なんて記事を見かけた。元は產經新聞の記事らしい。
この中では、パロディについてふれている。
嘉門達夫やら同人誌の「ドラえもん最終回」の話なんかに触れながらパロディや
それを背景にした創作物、creativityについて話が進んでいく。
そういえば今朝「青空文庫」が著作権保護期間延長に反対する署名活動をしているというニュースを目にした。
日本は、アメリカの意向もあって、著作権保護期間を作者の死後50年から死後70年へと延長しようとしている。
俗に言う、ミッキーマウス保護法(ミッキーマウスの保護期間が終わりそうになるたびに延長するから)
といわれているこの法律、日本に導入されるかは目立たない大問題だと思う。
個人的な見解では、お金が一銭も稼げなかったら多くの芸術家は、
芸術に裂く労力をお金を稼ぐことに向けなければならなくなるので、
作った人にお金が行かなくなってしまうようなことは反対。
とはいえ、現行の誰も使えないという形、専売的なライセンスはどうなんだろうと思う。
ミッキーマウスを作ったWalt DisneyとDisney社は未来永劫何らかの権利を保持することはいいけれど、
それが二次利用の禁止まで行くと行き過ぎな気がする。
日本の昔の雅な人たちは、歌の送り主の相手の和歌やら別の人のをパロって歌を作ることで、
自分の気持ちをよりうまく表現したり、裏の意味を表現したりしてたようだ。
知的な楽しみには、共通の認識や知識を匂わせつつ明示しないで気づかせるような
表現をするってのもあるのではないかと思うんだけどね。
今では、誰もが知っている歌やものこそ、パロったりすると余計に大変なことになってしまう世の中。
極論だけど、漢字と箸のライセンスを中国が持っていてライセンス料を要求してきたり、
アラビア数字を使うにはアラビア人に許諾を得なければいけなかったらどんなに困るだろう。
ある程度、枯れたと見なせる、こと、もの、知識、デザインは共有できるようにしてもいいのじゃないかと。
線引きが難しいけどね。
作者ではない人が「何か」を二次利用して得た儲け額が、
著作権、ライセンスを持っている人のその「何か」で得ている儲け額の何%以下までは、
許諾はいらないなんてライセンスはどうだろう。
もちろん、事前に通告しておくなりしてするとして、
5%を超えるまでは著作権者であっても手出しできないとか。
それ以上になったら、パロディの度合いに依ってとかものの種類によって、
一定の額を著作権者に払うとか。
そういえば、Steve JobsがDRM (Digital Rights Management)不要論を唱えたらしい。
裏口アプローチ(?)のWinnyでは著作権のあり方を変えることはできなかったけれど、
iPod, iTunes, iTunes Music Storeを持つAppleがいうと何か変化をもたらせるかもしれない。
音楽に関して言えば、違法コピーが嫌なら、全世界でCDのリリースを辞めて、
何か違法コピーができない媒体でしかリリースできないとかいうふうにするしか無いんじゃないかな。
ユーザーが一番納得いかないのは、自分が買った曲が好きな機械で好きなときに再生できないことだと思う。
それを実現できるのはCDしかないから、iTMSが広がったとはいえ、CDが売れる。
(パッケージが欲しいというのもあるけど)
単体のメディアではそれは無理にしても、
何かパッケージを買うと、認証コードが付いていて、
自分の好きな媒体の形式をダウンロードできるようにするとか。
世界中の人が、同じCDを自分のiTunesでエンコードするなんてナンセンス。電力の無駄だ。
ユーザはAAC 128kbpsのデータが欲しい、って言えば利用できるようにならんものかね。
コメント