大げさに言うとSonyは20世紀の一般大衆の文化に何らかの影響を与えた企業だと思う。
製品の性能とデザイン、そして所有している喜びを醸し出すことのできるプロダクトと
最近の言い方をすると、愉しいuser experienceを提供できる会社でした。
最近もそうありたいと努力をしていることは感じられますが、
20世紀のように大衆がSonyをそういう会社だとは必ずしも見ていない予感がします。
まぁ、WalkmanがiPodに...とかPS3がWiiにとかいう具体的なことよりも
Commercial Filmにそれを感じます。
Sonyはいくつも伝説となるような新しくかっこいいC/Fを打っていたことは、
そろそろふつーの人には忘れられてきているかもしれませんが、とにかくそうでした。
特徴としては、有名人を(あまり)使わない、説明的ではなくイメージを広告などがありました。
で、表題の件。
最近のAppleはプロダクトといい、C/Fといい正直かっこいいです。
最近のSonyは一時期よりもいいものの、特に広告のジャンルではちょっと、
ダサ路線にいきすぎな気がします。
説明的で、分かり易くありたいという渇望を感じさせ、媚びている感じがします。
そのくせスタイリッシュさを重視しようともしています。
いっそSHARPのクイズ番組みたいなC/Fの方がいさぎがいいかもしれません。
「笑顔まかせなサイ。夜景も、逆行もまかせなサイ。まかせなサイバーショット。」
これは極めていただけません。韻を踏んだり駄洒落を言っている場合じゃありません。
夜景と逆行をオートで撮れるよっていうアピールは確かにいいと思うけど、これは...。
「あゆはおまかせ」よりもダントツかっこわるい。
Sonyにはもう一度AppleのようにかっこいいC/F、
そしてそれをやってもいいくらいのかっこいいプロダクトをばんばん排出して欲しい。
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