Petra by night

今日はPetraづくし。

アザーン(ムスリムにお祈りを呼びかけるモスクからの声、ここでは4時台の呼びかけを指す)で
やや目覚め、うとうと。

昨晩はアザーンに負けずに9時くらいまで寝てからPetraに行こうと考えていたが、
変に勢いづいて6時前にPetraに向かう。

宿泊しているValentine Innというところからは7:00, 8:00に送迎のバスが出ているが、
もちろんこんな時間なので歩いて行く。歩いて20分くらいの距離です。(行きは下り道)
いや、歩いて行こうとしたら、流しのTAXIに声を掛けられ乗ってしまった(JD 0.5)。

昨晩宿で話した日本人2人と途中で遭遇し、Petraのゲートが開く少し前の5:30に入る。
(ゲートが開くのは6:00)
チケットを持っていなかった彼らがどういう理由で通されたのかは
今を持って謎だが、なぜか、一緒にゲートをスルー。

変なチケットも買わされずにうらやましい(笑)

朝のPetraは気温も低く体にはかなり楽。
そして人も全然いないので、遺跡を独り占めでした。

昨日見たあたりまではさらっとみて、
みていないところを重点観察。

ほかの遺跡をみつつ、まずは奥の方へと思って遺跡の最も奥にあるEd Deirへ向かう。
いや、向かったつもりが隣の谷に入り込んでしまい、少しだけ生命の危機を感じました。

遺跡内にはベドウィンと呼ばれる砂漠の民が少し住んでいるらしく、
その彼らの飼っている犬たちに吠えられたり、今日は水を逃したまま逃したまま
ここまで来てしまったりでそんな風に感じました。
そうそう、入り口に「これより先は危ないのでガイドなしで入っちゃだめよ」
と書いてあったのもある。

とにかく、谷をから生還(おおげさ)するまでは、ちょっとだけどきどきしました。

そのあとようやくEd Dierへ向かうもすでに困憊
またも心の弱さを見抜かれ、今度はロバに乗ることになりました。
JD 15とふっかけてきたるところをJD 5と値切る。(あとで知ったことによると相場が5~8とのこと)
彼らは心の弱い人間を見抜くのが得意なようで...。

ロバを引いている子供が何度もここで終わりだよ、と言ってくる。
そんなはずはないだろう、ということで降りずに粘ったが、
だいぶ上に来たのと面倒くさくなったので降りて、徒歩。
80%ほど来ていた模様。

上った結果、El Hazneと似たようなのがもう一つ。
これがEd Deir
Ed Deir

ちなみに↓がEl Hazne
El Hazne
苦労した割にはちょっとつまらない。
悔しいので「Jordanで一番眺めがいい」と旗が立っている峰へ。
と、もう一つ、「世界の終わりが見える」と書いてある峰にも。

景色はどちらも絶景で、日本には絶対ない感じなんですが、
この手の景色が多すぎて後で写真を見ると、きっと「同じ写真ばっかり」となりそうです。

午後2時前に一度ひきあげ。またしても街まで歩く道を選んでしまいました。
かなりへろへろです。
このままであ死ぬと思って、まちの食堂でチキンのケバブを。
やたら何でも高いこの街においてJD 2程度ときわめて良心的。

一度ホテルに帰って体制を立て直して、再度Petraへ。
というのもPetra by nightなるイベントがあったからなのです。
昼間の写真を上に掲載したEl Hazneがこんな感じになっちゃいます。
El Hazne (Petra by night)

単なるライトアップのイベントかと思いきや、ろうそくのひかりで照らされた遺跡の前で、
ベドウィンの人が生演奏をするという渋い、感慨深いイベントでした。
なかなかセンスあります。

しかしまた、どうして人間は暗いところにみんなで居るとはしゃいでしまうんでしょうか。
修学旅行の気分です(笑)。

余談ですが、Petraは岩という意味のギリシャ語から来ているそうです。
Petroum(石油)、Petro(いわゆるピーター)なんかが関連語ですね。
しかし、西洋の名前もたどっていくと、「岩」になるとなると微妙ですね。
日本語風にいえば岩雄とかでしょうか...。