ことばは難しい。
ことばは3次元の図形を2次元に落としたようなもの。いや、もっとひどい。
細かいニュアンスのことをいいたいときや、複雑なことをいうのにことばはあまりに無力すぎる。
無力といっても唯一にちかい出力方法だから重要なのだけれど。
紙に図を書くとき、どんなに注意深く書いても意図した形に見えない図しか描けない人と、
さらっと描いた図がわかりやすい人がいるように、ことばの使い方にはうまい下手がある。
数学や論理のように厳密な定義と共通認識が策定できるものには、
定義したことばを用いることで、誤解や混乱を避けることができるけれども、
感覚、感情といったものは共通の尺度を確立できないからたちが悪い。
過去に何度もことばの失敗をしたけれどもなかなか学習できない。
ことばは難しい。
かといって、テレビとビデオを繋ぐように、個人を直接線か何か繋いやりとりができるのも困る。
時折、未来ものの映画なんかにあるけれど、頭の中は究極のプライバシー。
目の前にいるひとが何を考えているかすべてわかってしまったら、人間は成立できないだろう。
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