Glenn Gould Again.

先日、Glenn Gouldの事を書いた。

俺はクラシックに造詣が深い訳ではないし、
本当の彼の良さが分かるほど蘊蓄や感性もない。
でも、何となく彼のピアノが好き。

彼が変人であったりするところが気に入っているだけかもしれない。
Glenn Gouldといえば惑星探査機Voyagerのレコードに収録されていることの他にも逸話がある。
「羊たちの沈黙」を含むシリーズに登場するハンニバル・レクターも彼のファンという設定だ。
「羊たちの沈黙」では、レクターがスターリング捜査官(ジョディー・フォスター)に出す要求の1つに
Glenn GouldのGoldberg Variationsを聞かせろという項目があった。
実際に映画で使われた音源はGlenn Gouldの演奏ではないとのことだけれど。

さて、実家で彼のレコードを聴いていて驚いたことがある。
なんと、人間の声らしき音が時折聞こえる気がするのである。
これが世に言う、霊魂の声が録音されているレコードか(?!)と考えたが、
親に聞いてみると、「あー、グールドは歌ってるからね。」
確かにCDには、「一部ノイズ等はオリジナル・マスター・テープに存在するため、ご了承ください。
(又、グールド自身の歌声も一部ございます。)」
とも書いてある。

彼の演奏と共に録音されている声だけに注目して研究している人もいるらしいのだが、
それによると、第3の旋律を歌っていたりするらしい。
そのせいで、Gouldの演奏は理解しやすいという記述も見たことがある。
ほんとかどうかは分からないし、個人差もあるだろうけど...。

そんなかんだいろいろと言ったけれど、Glenn Gouldがすき。
若い頃に取られたドキュメンタリーを見たけれど、
繊細な芸術家そのものだった。かっこいい&うつくしい。

余談だが、失礼ながら、世界的に有名なカナダ人は彼しか居ないのではないかと思うことがある。