iPod vs ???

iPodに新しいのがでた。
以前、Videoはなじまないと言っていたJobsだが、かねてから噂されていた、
動画対応のiPodが。

iPodのすごいところはブランド力と、実績。
実績があるからこそ、安価に部品を仕入れて、
nanoのような通常では原価割れ商品が出せるし、
配信する楽曲などのコンテンツの値段交渉でも強気に出られる。

そこで...
常々、iPodに対抗する機器はWalkmanということになっていた。
が、インターンのとき街の風景を眺めて気づいた。
iPod vs. Walkmanの構図は間違っていて、正しくはvs. PSPだと思う。

Walkmanという商品は、シンプルさが売り。
mp3, AAC...と再生できる形式を増やしても本質的な用途には影響がない。
ところが、動画に対応すると、形も使い方も変化を強いられる。
だから、思うにWalkmanは変な色気を出さずに、
音楽プレーヤーとして手堅くやっていくしかないのかなと思う。
シンプルさや小ささを求めるユーザーは必ずなくならないと思うし。

で、PSP。
今の問題点は、PSPのイメージがまだまだ「ゲーム機」なこと。
音楽が聴けるゲーム機程度にしか思われていないうちは、一般の人には広まらない。
マルチメディアプラットフォームとしてのイメージを強化しつつ、
音楽再生、映像再生、無線LANなどの機能を楽しく使えるサービスをどんどん作れば、
これはこれでいけるのではないかと思うのだが。

そんなことを思っている矢先、PSPがロケーションフリーTVに対応とのこと。
ロケーションフリーTVとは、家に置いてあるステーションから、
ネットワーク経由でTVを観られるというもの。

25年前、音楽が外に出たのと同様に、今、TVも外にでようとしているといえる。
勿論、これが広まるかはまだまだ未知数だが、
家にサーバーを置いて外からコンテンツを無線で取得というモデルは
なかなか有望だと思う。
TVに限らず、全てのコンテンツの拠点としてのホームサーバーが実現したらいいなと思う。