「Fèsにて」の記事はだれて一端メディナから脱出してネットカフェで書きました。
回線は意外と早く(って、主にテキストしか送受信していないせいかも)、さらに安い。
いくらか忘れたか安い。1時間をそれも3人で使うのに、「一人一台」などと野暮なことを言わずに、
みんなでシェアさせてくれました。しかも、あめ玉までくれて。
あめ玉くらいもらえるところがいくらでもありそうなものの、
対価が要求されないところはそこまで多くないのではと考えてしまう。
この辺りが、Moroccoにやられてしまって、警戒してしまう気持ちの表れ。
まぁ、なにやら、メールやらチャットやらWebサーフィンやらをする。
日本を離れた間に関東大震災やらが起こっていないかと冗談で思ったわけだが、
それほどの大事件は起きていなかった。
久々の日本語にちょっとほっとする。
だれているのももったいないと言うことで、飲み物を買って再びメディナへ。
こんどはちょろっと迷う。詳細は思い出せないので、省略。
何か建物やら史跡を見たわけではなく、ぶらぶらしていたから言葉になりにくい。
んで、次に残っている記憶は...。
砂漠に雨を降らし、山に風雪をもたらしたTが原因だと思われる、雨。
それも、土砂降り × 0.8くらいの結構ひどい雨。
疲れたし、困ったねぇということで、メディナを脱出して、TAXIを使おうということに。
そして、行き先は、McDonald’s Restaurant。
そう、世界展開をしている、ジャンキーフード、ファーストフードの代表格のマクドナルドです。
いい加減、素朴で健康的な(そしてあまり代わり映えしない)料理に飽きがきた。
そこで、昨日、夜、Fèsに到着したときに見かけたマクドナルドに行こうということに。
雨の中TAXIでマクドナルドに乗り付けるなんて、旅の風情もなんにもない。
これでは、半ズボンとビデオカメラとコーラをトレードマークに世界を旅する某国人のようではないか。
まぁ、いい。彼らは、一流ではないけどやみつきになってしまうものを作るのがうまい。
さて、マクドナルドの値段を見ると、なんと日本とほとんど変わらないではないか。
というか、10年くらい前のバリューセットとかがないときの値段くらいする。
皆で、セットを注文して食す。
朝以降何も食べていなかった割に3時ぐらいになってしまっていた。
空腹のせいか、久しぶりのせいか、口なれている味のせいかうまい。
マクドナルドには我々同様(?)、西洋風食事に飢えた西洋人旅行者が目立った用に思う。
そういう意味では、日本人は十分西洋に染まってしまっているらしい。
(海外で寿司屋に入ったことはないが、Pizza HatやらMcDonald’sやらStarbucksには入ったことがある)
そんななか我々の隣のテーブルの子供二人組は、現地人のように見える。
現地では1/10ほどの値段で同じくらい満腹になるものを食えるというのに、何とも贅沢な。
勝手に« Un Diraham »(1 DHちょーだい)とせびって集めた金で買っているのだということにして盛り上がる。
口にケチャップが付いているので教えてあげると、拭き取って「ありがとー」というジェスチャーをする。
日本の子供よりかわいげがあるではないか。さすが、かわいげのprofessional。
そのかわいげでいくら稼いでいるのだろう。
しばらく、ゆっくりしていたが、雨がいっこうに止まないので再びTAXIでホテルに帰ることに。
ホテルについて一段落していると、突然停電。
このホテルだけかと思って外に出てみると、一帯が停電している。
まぁ、騒いでもしょうがないので、待っているとしばらくして復帰。思っていたよりは早かった。
さて、そろそろneil & marikoさんと待ち合わせの時間なので、お二人の泊まるホテルに向かう。
ロビーで「何食べる?」みたいな話になり、ピザ屋へ行くことに。
聞けば、二人が昼を食べたとこらしい。
昼と同じところでいいのかと気になるが、言い出したのはneilだし、いいかなと。
依然雨は降り続けているので、やはりTAXIで行くことに。
新市街のどこかにあるイタリア料理屋に到着。
ピザやら何やらいろいろ頼む。ここは、お酒も置いているらしい。
確かに通りに面したガラスは中が見えないようになっていた。
そんなわけで、ビール、ワインなどを飲む。
そんなにたくさん飲むつもりはなかったのだが、neilに乗せられて結構飲んでしまった。
そうそう、Lonely PlanetのMoroccoを手がけている人がレストランにいた。なんか世界は狭い。
こちらが英語が堪能なら俺もしゃべってみたいところだったが、
話しかけた挙げ句に相手のいっていることが理解できないと悪いし、
しゃべりたい内容を英語ではすらすらでてこなさそうだったので断念。
お酒が入ったことと、我らとneilが話好きなことから、ああでもないこうでもないといろいろと話す。
あまりよくない話題だといわれている宗教やら政治やら文化やらの話をする。
日本人とかthe British/Englishの話にもなる。
一見すると日本は西洋 or 西欧化されていて、
(特にキリスト教圏の)ヨーロッパとは似ているような挙動をすることがあるが、
西欧の人がどういう風にものを考えているのかとかはあまり知らない。
なので、例え一人とはいえ生のEnglishの話を聞けたことは非常によかったかな。
marikoさんが言葉の橋渡し役になってくれたことも大きかったかな。
そんなこんなで愉しくFèsの夜は更けていきました。
明日は俺とTはMeknesに、口の悪い仲間に愛想を尽かしたYはCasablancaに出発。
ここで、neil & marikoさんにお別れをして、一路TAXIでホテルへ。
ホテルについて一段落。今日は昨日よりはいいにしても、依然ほぼ冷水シャワー。
MarrakechですっかりHammamが気に入ってしまったので、ここでもHammamに行くことに。
Lonely Planetによると近くにone of the most convenient and foreigner-friendlyなのがあるらしいので
そこに向かうことにする。
で、せっかくなので垢擦りをして貰おうと、Marrakechで買った垢擦りミトン(?)を持って行く。
中に入ると...。高級Hammamとこんなに落差が!と思うほど、庶民的で雑然としている。
まず、入り口でお金を払う。いくらかは忘れたが10 DHとか20 DHとかそういうくらい。
勝手が分からないので、しばらく途方に暮れ、周りを眺める。
どうやら、あそこで服を脱いで奥の部屋に行けばよいらしいということが分かる。
ま、日本の温泉や銭湯なんてのは素っ裸。
それに比べれば、パンツは脱がずに入ればいいHammamなんて日本人には造作のないこと。
かと思っていると...。
窓もなく石造りの壁の部屋がL字型に奥まで伸びている。
奥の部屋はお湯が出てきている部屋でそこでお湯を汲んで体を洗ったりするのに使う。
奥から順に部屋の温度が低くなっていき、入り口近くの部屋では垢擦りなんかをしている。
さて、部屋はどうでもいい。
すごいのはこっち、中はすごい人口密度。
頑張って説明してみると、自分を中心に半径が腕の長さの円を描くとすると、
必ず誰か一人はその円に入ってくる。
誤解のないように付け加えると、相手の円と自分の円が重なるのではなく、
自分の円に相手が入っているという状態。
ちょっと圧倒される。
勝手の分からない外国人がきょろきょろしているという怪しい状態な割にみんな親切。
中には英語ができる若者が居て、説明してくれたりする。
それのお陰か、奥の部屋の様子を観察した結果か、
どうやら、お湯を貰うには「お湯奉行」的な役割をしている人にバケツを渡せばいいらしいことが分かった。
お湯はめちゃくちゃ熱いので、それをまた水で薄めて貰って...ってかんじでお湯を取得。
体を洗ったり頭を洗ったりする。
さっき入り口で垢擦りをして欲しいといったら、男が俺のタオルなどを持っていき壁に掛けられてしまったのだが、
いよいよ体を洗うのだからととりあえず取り返す。
頭などを洗ったのでいよいよかと思って、さっきの男が居た方に向かうが、
裸の外国人、それもわさわさ居たらこっちには一切区別が付かない。
困ってうろうろしていると、向こうがこっちを捕まえてくれた。
ようやく垢擦りをして貰ったのだが、どうやら最後に石鹸で垢を洗ってくれるところまでで
一件落着らしいのだが、石鹸は無いというと、「じゃあ、終わりだ」といって解放される。
お金はどこで払うのだろうと思いながらも2人のところに行って、出ようかということになる。
服を着て、外に出るまで、誰にも垢擦りのお金を請求されなかったことを考えると、
石鹸はとても重要でそれをしなかった以上は、お金を取るほどでもないのかもしれないな
などと解釈することにする。
てくてくとホテルの方に向かう。
また、愛想のいい初日のチェックインのときの亭主から鍵を受け取って部屋へ。
軽く荷物をまとめて、明日はどうするかなどどいって寝る。
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