身近な会社

前にも似たようなことを書いたけれど、今現在の生活と切り離せない会社がいくつかある。

Sony, Apple, Adobe, Starbucks, Google...。
まぁ、腐れ縁の関係の会社もあり、さらりとした関係もあり、可能なら乗り換えてもいい関係もあり。
加えて旅行会社かね。というより、航空会社か。

実際のところ乗り換えてもいいのはGoogleなんだけどね。
そのGoogleはそこまで出はない気もするけれど、それ以外の会社は「おもてなし」の会社である気がする。
とあるblog (Life is beautiful)によると、User Experienceという言葉の適切な和訳は「おもてなし」だそうだ。
というか、もとネタはNintendoの誰かのスピーチって書いてあったかな。うまいこというもんだ。

同じものはいくらでもある。でも、どうやって提供するかとか、どうやると愉しいかを考えていると思う。
そういう価値観に惹かれるんだと思う。

Sonyなんかは最近hitしてないからひしひしとは感じていないけど、
AdobeとAppleは感心する。
(工学部の学生相手でさえ)5年前は“PDF”という言葉を注釈なしに使っても通じないことが多かった。
今や理系かITを仕事に使っている人なら注釈はまったく不要だし、あちこちでPDFを見かける。
PostScriptというコアの技術をPS/EPS→PDFと発展させプラットフォーム非依存の形式を育て、
さらにはISO化したAdobeの戦略勝ちだ。
AdobeのPhotoshopやIllustratorなどのアプリも優秀だ。
プリント(印刷、出版)というものとは切り離せないところをAdobeは握っている。

Appleは、企業イメージと買いやすい商品の提供が今の成功に繋がったと個人的には思っている。
iPodは(デザインの話ではなく)、従来の音楽再生機器に比べると、動作の精度が断然低い。
それはコンピューター会社の製品だからだ。コンポはフリーズしないし、FMラジオに起動待ちは無い。
Appleがすごいのは、「全部が入る」というモデルとそれを扱うのに必要なUIを提案したことだ。
それにBusiness的にすごいのは、それをiTunesを使ってiTunes Music StoreへとUserを誘導したこと。

聞いたところでは、SonyとAppleは共同で音楽配信サービスをしようという話もあったらしいが、
Sonyの煩雑でわかりにくいDRM(Digital Rights Management、著作権管理)方法に
Appleが嫌気をさして物別れに終わったとか。

Sonyの話でよく言われることを鵜呑みにしているだけかもしれないけれど、
Sonyは音楽や映像ソフトの会社を内部に取り込むことで、より包括的な戦略をとりうる企業体になった。
が、自らの一部であるソフトウェア部門がSonyのアイデンティティーであるハードウェア部門や、
シンプルな愉しさというものに悪い影響を与えてしまった。

Sonyについてはいろいろと言いたいことがあるけれど、それについてはまたの機会ということにしよう。