PS3について考える

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

いろいろと注目されているSONYのいろいろといわれているPS3

どうなんでしょ。
ということで、「PS3」で心に移りゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづって
怪しく物狂おしくなってみましょうという企画。

まず、性能
これは過剰な位に高性能。いいか悪いか、需要があるかどうかは別として高性能。
高性能なゲーム機を使うと何ができるか、画のきれいなゲームが動きます。
素人では絶対に勝てないくらい強いチェスのプログラムが走ります。
ガス状巨星の振る舞いについての物理シミュレーションもできるかもしれません。

...

んなことを求めている人がどれくらいいるでしょうね。
まぁ、自由にプログラムを書けるのであれば、大学なんかの情報系の研究室が
研究用に買うかもしれませんが、今のところ現実的な話ではなさそう。
(実際にCellを使ったワークステーションは出荷されています)

で、唯一の選択肢か?
答えは「いいえ」
世界で売れているのがどれかは別として、タイミングとしては
PS3のライバルになるものはWii, DS, PS2, XBOX 360あたり。

DSに端を発したNINTENDOムードが一番の敵。
そう、実はゲームというのは簡単に楽しめるという側面もあったのだが、
いかんせん最近のゲームはボタンも多いし、複雑。
DSなんかが出てきた背景には、
携帯電話のミニゲーム、昔のゲームが意外と好評だったことなんかがあるのじゃないかとも思えてきた。

そういう意味でDSがすごいのはこれまで「ゲーム機」を欲しがっていなかったひとにも
ゲームをやりたいと思わせたこと。Wiiが目指しているのも明らかにその方面だと思われる。

さて、ここでゲームを作る側から考えると...
PS3でも、Wiiでもうちのアプリは売れるだろう、
しかし、物理シミュレーションや難しいロジックが背景にあることでユーザーが
買うわけではない。
ということは、PS3でゲームを出すと求められるのは画のきれいさ。
あの画質のCGを大量に作るのはしんどい。しんどいわりにはnarrowな人にしか遊ばれない。
待てよ、Wiiで出せば、ゲームを作るのも大変じゃないし、今まではやっていなかった人も取り込めるかも...。
などと考えるソフトウェアハウスもでてくるだろう。

これまでのゲームという山を登り詰めるとPS3になるかもしれないけど、
ほかの峰にも多くの人がいたりしてってのが現状かな。

思うにSONYという会社が世界に存在する価値がある点は2つ。

  • 新しいモノ、スタイル、市場を作り出すこと
  • 少し採算や需要を無視して技術やモノの水準を引き上げること

PS3もこの評価軸で評価することができて、技術やモノの水準を引き上げることには成功している。
問題は一つめの方、こっちの方が儲かるのよね、たぶん。

売れてないとはいってもPSPなんかはこの間ふれたGPSのソフトなんかは、
結構好調に予約が入っているらしいし、PSPだからできるソフトというのもできているらしい。
それがくれぐれもこれまでのゲームの軸かというとそうではない。
この点についてPSPでは徐々に一つめの項目で点を稼ぎつつある。

ま、とにかく、PSPもPS3も機械は十分すごいのは確かだけど、
中身ですよ、中身、あれを持っているとどういう風に生活が楽しくなるかを
提案しなくちゃなりませんよ、SONYさん。