ロケーション・アンプ for 山手線

どうしてこういう事を自分が思いつけないのかと思うと少しがっかりしますが、
こんなに面白いことを思いつく人が居ると思うとワクワクします。

ロケーション・アンプ for 山手線」というiPhone/iPod Touch用アプリを作った人が居ます。

詳しくは↑のリンクに飛んでもらうとして、
要はiPod Touchを持って山手線に乗ると、iPod Touchがどこにいるかを表示してくれたり、
降りる駅でアラームを鳴らしてくれるアプリ。

アナウンスを聞けばいい、外を見ればどこにいるか分かる、とか、
車内の液晶ディスプレイを見ればいい、とかっていうのはもっともですが、
プレスリリースの本文にもあるように、移動していることをiPod Touchの中という
仮想世界の中に再現、関連付けしていることがすごい。
Real Virtualityとでもいおうか。

少しメディアアート的な要素を感じますね。
というか、実用性がそこそこあるメディアアートという感じ。

ここで勝手につくったことば"Real Virtuality"的なものが最近はやっています。
Wiiのリモコンなんかもそうだし、iPod Touchの縦横センサー、UIのつくりなんかも
そういう文脈で捉えることができると思う。

このアプリの要素技術はPlaceEngineiPhone内蔵の加速度センサー。

PlaceEngineはある場所で受信できる無線LANのアクセスポイント名のデータベースを
予め作成しておいて、無線LANを使えるデバイスで位置を割り出そうという仕組み。
類似のものは海外にもあって、iPod Touchなんかにも搭載されているが、
少なくとも国内で言えば、PlaceEngineの方がエリア、シェアともに格段に上

位置情報を使うとなると、自分みたいに発想の乏しい人間は、すぐに「地図」になってしまう。
こういうことを思いつく人と、是非ともお近づきになっておきたいものです。