Kindleのここがすごい

と、いってもさすがに買ったわけではありません。
洋書をばんばん読めるほど英語能力がないので...。

でも、買ってみたいのは英語のLonely Planet。
日本で買うより安いし、旅先で重くないのがいいです。
壊れたら一瞬でその場所から動けなくなってしまう危険性もありますが。

今のところ、Kindleは本や楽譜といった、
そのものではなく中身が伝われば媒体は利用者次第といったタイプの商品で、
文字やある程度の図記号が伝わればいいものの流通としてはかなりいいと思います。

で、何がすごいかというと、どうやらKindleはGSMだとかCDMAといった
携帯電話の電波を送受信する能力を持っているらしく、圏内であればどこからでも本が買えるらしい。

そして、肝は、月額がいらないこと、つまり特定の通信会社との契約が不要なこと。
月額がいると、なんかもったいない気がして手を出さないというのが人情ですが、
Amazonは、各国の携帯電話の会社と契約を結んで、お金を払い、
ユーザーからは徴収しないという何とも取っつきやすい方法で
"Kindle Style"を提案しているわけです。
もちろん本代に通信費が乗っているわけですが、これとて、
本でいう紙と流通代と思えば通信費が乗っかるのも当然かもしれません。
(何となく違和感はありますが...。)

このサービス指向で組み立てられたビジネスモデルはなかなかいいと思います。
(Kindleで扱うコンテンツが容量の割に高価なこともあるとは思いますが...。)

ただ、少し思ったのは、今のディスプレイ技術では、
文字そのものに「美しさ」が求められるような言語のeBookは難しいのかなということ。
SONYは最初日本でeBookを出したが撤退してしまった。
コンテンツホルダーが乗っかってこなかったというのもあるけれど、
実は現在のディスプレ技術は、日本語を気持ちよく読むにはまだ荒い
というところなのではないだろうか。(サイズ、コスト、大きさのバランスが悪い)

と、いうことは、「書道」というようなものがある言語には当分eBookは広がらない(?)
日本語、中国語、アラビア語あたりだろうか。

アラビア語は、書道のようなものがあって、なかなか芸術性が高いのだけれども、
「図書」にそこまで求めるかはわからない。

とりあえず、日本語、中国語なんかは、文字も多く、コード化されていない文字があったり、
ルビがあったりと、なかなか一筋縄にはeBook規格の策定ができなさそう...。

個人的には早く日本版も出てほしいですね。コンテンツと一緒に。
出版社10社くらいでタッグを組んで、10000円くらいで端末をコンビニで販売。
半年漫画10誌読み放題、以降はpay per readで買う仕組みにするってのはどうでしょう。