別に

別に夏休みに入って、人と会う回数・時間が減って、
一晩に喋り足りないから3つもエントリーを書いてるわけではないのです。
とかいいつつ...。

今日、本屋で「千々にくだけて」という本を手に取った。
著者はリービ・英雄というアメリカ人の日本文学者。
もち、日本語で執筆されている。

このひとの名前を始めて目にしたのは、InterCommunicationでだ。
何かについて、投稿していたのを読んでどんなひとだろうと思った。
で、それとは別にNHKの日本語系の番組にひとつき出ていた。

その人が、9/11にアメリカに帰国しようとして、Transit地のカナダで足止めを食らったという
体験を元に書かれた本。
もっと、自分が直で主人公かと思ったら、自分とにた境遇の他人の話になっていた。

ちらっと最初の数ページを立ち読みしただけだけど、身震いしてしまった。
残念ながら本がすばらしくて身震いするほどの感性は持ち合わせていないのだけれど、
主人公が乗っている飛行機の機長が、アメリカが攻撃されたと告げている場面に身震いした。

本の中では(ちょっと文言が違うかもだけど、)
「時に、キャプテンは悲しいニュースをお知らせしなければならないことがあります。
アメリカ合衆国がテロリズムの被害に遭いました」
とアナウンスが入る。
きっと、実際に当日アメリカに向かう飛行機ではこのようなアナウンスが流れたに違いない。

アメリカ人にとってそのアナウンスがどんなに怖かっただろうか。
情報は限られていて、被害状況も分からない。
全土が焼け野原になっているかもしれない。(大きな国だからそれはないか...)
なのに、離れた、限られた情報しか入ってこないところで待たなくてはならない苛たちさ。

読み進めるとそのイメージに取り憑かれそうだったので、そこで本は閉じてしまった。
買って読もうと思った。(Amazonで買おうと思ったのに、入荷が大分遅いらしい。えー。)

ちなみに、InterCommunicationって雑誌は...

ちょっと、おハイソ気取り、知識階級ぶった(ほんとの知識階級もいるだろうけど)人が、
読むのであろう雑誌。

これに記事が載るような人名としては、
浅田彰、坂本龍一、and so on.
(↑この辺は、かっこつけ男性誌でも時折見かけるけど。)

こういうのを読む人の上の方のひとはさらに、
文藝春秋の「諸君」とか岩波の「世界」を読んだりしているイメージ。
(諸君はそういう層をターゲットにしていないかも、文春はやや大衆的ですから...。)
決して、「(月刊)文藝春秋」は読んでいないだろうし、
まして「週刊文春」「週刊新潮」は読んでいないイメージ。

先日友達に教わった英単語“snob”がぴったりかも。