ふりかえりMorocco日記 vi

さて、部屋に戻り。買ったジュラバを置いて一段落。
朝は洗濯をしなかったTが洗濯する。

天気が余りよくないせいか、全然乾いていない。
地球の歩き方にはすぐ乾くと書いてあったんだがなぁ。

16:30過ぎ、再出発。だれてるな。
まず、Bab Agnaou(アグノウ門、Babは門って意味)へ。

そして、Tombeaux Saadiens(サアード朝の墳墓群)へ。
王家の墓地です。アラウィー朝のムーレイ・イスマイルが道と墓廟を壁で囲んだため、
1917年に空から発見されるまで存在は隠されていたという。なんか、秘密めいてるね。
またも、アラベスク模様がすごい。
ヨーロッパでカトリックの教会に行くと、「これなら神様もいるかも」と思う。
アラベスクには宇宙を感じる。精巧に、緻密にくみ上げられた宇宙を感じる。
墓地+夕日というだけあってひっそりと静かないい雰囲気。
レモンの木が実を付けていました。

で、Palais el Badi(エル・バディ宮殿)へ。25年の歳月を掛けて造られた宮殿。
今は、大きな中庭と城壁、建物の一部が姿を残しているだけ。
広い空間に、人も少なく夕日が影を落とす。いい感じ。

さて、この後Palais de la Bahia(バイア宮殿)へ行こうとするが、すでに18時ちょっと前。
18時までのこの宮殿の門はすでに閉ざされていた。残念。
仕方がないので、Place Djemma el Fna(フナ広場)へ戻り、再びホテルへ。
まぁ、道と方向は分かっていたのだが、我らを先導しているつもりになっている男の子に付いていく。
広場まで着くと、ちゃっかりお駄賃を要求してくる。1 DHだかそこらをあげて分かれる。

広場からまたホテルへ向かい、「今日こそはいい風呂へ」ということで、
Hammam(ハマム、日本で言う銭湯。トルコ風呂)へ。

宿の近くにも有ったのだけれど、Lonely Planetに載っていた、
タクシーで高級ハマム(高級トルコ風呂?、正しくない印象を与える言葉だ)に向かう。10分くらい
Hammam Hilton(044.49.31.29; 230 Targa Road)。
入るためのお金が、30 DHくらい。
gommerge(垢擦り)が30 DHかそこら。垢擦り用のミトン手袋みたいなのが20 DHくらい。
俺は垢擦りをしてもらう。頭、いやもとい、肌が弱いT/Yはマッサージをしてもらっていた。

Hammam、これがなかなかいい。
日本人からすると湯船がないのが玉に瑕だが、気に入った。
サウナで汗をかいてこいと言われ、汗をかいて待っているとお声が掛かる。
人生初垢擦りだけあって、結構でていたようだ。
英語やらフランス語やらを適当に発して若干のコミュニケーションを図る。

マッサージ組もなかなかよかったようだ。
水を掛けたりして遊んでいる姿もみえたりして。

さて、タクシーで再びメディナへ戻り、昼に会ったイスマイルの店に行く。
伝統的なモロッコ料理が食べられるとのこと。
値段も、1人100とか150 DHくらいだったのでものの試しにと。

料理はうまかった。
昨日屋台で晩ご飯を食べたときは、「タジン」と「クスクス」(どちらもモロッコの伝統料理)は
同じか似ている説がでるほど、同じようなものが出てきたが、
それはおそらく注文をしたT/Yがしくじったか、向こうが勘違いしただけだったようだ。

ただ、量が多すぎ。
コースの料理を頼んだのだが、「サラダはそれぞれに付けるか?」と聞いてくる。
もちろんとばかりに« Oui »(“Yes”)と答えたが、1人前のサラダが多い。
メインの料理も結構多い。料理が出てくる前につまんでいたアラビアパンもなかなか腹にたまる。
彼らが食べ物を残すことをどう位置づけているかは知らないが、少し申し訳ない。
デザートに出てきた季節のフルーツの盛り合わせも半分も手を付けずにぐったり。

そこに、イスマイルが現れ、「あー、きてくれたんだ」と日本語で。
彼が職もあって比較的成功している(?)せいか、ぎらぎらした感じがなくていい。
なんと言っても日本語もできるし。
「なかたー」、「こんにちは」、「ももたろー」程度の『日本語』ができる人は、そこいら中に居たが。

Yがビールを飲みたいと言うので、どこかで買えないかというとイスマイルが案内してくれる。
ホテルのバーで買うことに。1本20 DHくらいだったかな。
飲まないかと思いきや、ハーフミラーで囲まれたホテルのフロアでは不良なムスリム(?)がひっかけている。
おおらか、寛容さは安心したが、「いいの?」とも思ったり。

ビールを隠して(公衆の面前で酒瓶はまずいらしい)部屋まで持って帰り部屋で飲む。
明日はいよいよ砂漠ツアーへの出発だ。
8時に広場にある銀行前に集合しなくてはならない。

無駄話もそこそこに眠りにつく。