ふりかえりMorocco日記 vii

さぁ、いざ砂漠ツアーへ。

Marrakechからは多くの砂漠ツアーなどの現地ツアーがでているらしく、
道を歩いていて、勧誘されることもあった。
が、我々は、すでに日本で予約済み。
モロッコ旅のまよいかた」というサイトの、マラケシュ発フェズ行き2泊3日に申し込んでいたのだ。

価格は3人で行った場合、1人3300 DHだったが、
実際には我らの他に2人が同じ日程で旅をしたので2800 DHであがる。
(Webには2800 DHってあったけど、2900 DH払った気もする。別グループのせいか思い違いか)

まぁ、ツアーのいろいろに付いてはおいおい触れていくとして、
集合は8:00にPalace Djemma el Fna(フナ広場)にあるBank al-Maghrib(モロッコ銀行)前。

眠い眼をこすりつつ、そして結局ちゃんと乾かなかった洗濯物を袋に詰めたり荷造りしつつ、ホテルを出発。
あのラリった南米の彼も、反動か眠いだけか、えらくテンションが低い。
まぁ、7:40だからね、夜も遅そうだし。しょうがない。

ホテルの近くの店でパンと水を買っていざ集合場所へ。
集合場所にある白いベンツの“Jeep”に。(←おかしいけど、一般名が分からない)

横に西洋人の顔をした男性と、日本人らしい女性が。
てっきり、Webサイトを作ってるyama-sanなる人物かと勘違いしてしまった。
「お金はどこで払えばいいんですかね?」とか尋ねる始末。(marikoさんごめんなさい)

聞けば、イギリスに在住の二人。休暇でMoroccoに来ているとのこと。
そんなneilとmarikoさんを加えて旅は始まりました。(俺らが加わったって見方もあるけれど)

まず、車でアトラス越え。
8:00から車に乗ってアトラスにさしかかったのは、9:00ごろかな。
運転手さんは、英語もフランス語も、もちろんアラビア語もできるMuhammadさん。
寡黙だけど、気遣いを忘れないダンディーなひとでした。運転もうまい。

オレンジ畑や、オリーブの畑、
山に張り付く土の色をした建物の集落をいくつか遠くに眺めたり、流れる雲に目をやったりして
Moroccoの道のなかで一番標高の高いTizi-n-Tichka(ティシカ峠)を越える。
道がおおむね下り坂になったところで、舗装した道路を離れ、
Télouet(テロウェット、フランス語で書くならtは読まないのでは)の石造りのKasbah(カスバ)へ。
Kasbahというのは、要塞に囲まれた住宅のこと。

1960年代まで使われていたこのKasbahは立派なかんじ。
眺めもいいし、窓にはめ込んである金属のアラベスク模様のフレームもきれいだ。
山間の狭いなだらかな土地に建つKasbahは美しい。

ちかくにある観光客向け(?)のレストランで、昼食。料金はツアーに含まれている。
出てきたのは、モロッカンサラダとタジン、オレンジ。
食べ物が高くないこの国でも、昨日の晩ご飯に続いて、ちょっといいところ感があったし、
おいしかったので、満足した。

昼食後はいよいよ未舗装の道路を使ってAit Ben Haddou(アイト・ベン・ハッドゥ)へ。
っていうと、すごく簡単に聞こえるけど、未舗装の道を通ること約3時間。

Tokyo Disney Seaにあるインディージョーンズのアトラクションのジープのように、
車はすごい角度になったりする。
(例えがおかしいが、↑がよくオフロード感をだしているということが分かる)
なかなか面白い。運転手さんは運転がうまく、時折前の車に追いついて抜かしたり。
抜かしたりと行っても、道も車の幅+α程度の幅なので、たまにある開けた場所での話。
あれはなかなかすごいので機会があれば是非体験してください。

Ait Ben Haddouってのは世界遺産にも登録されている、川辺にある大きなKasbahです。
世界遺産に登録されているから偉いわけではないけれど、登録されるだけあってなかなか壮観。
頂上まで登ると、すごい風。
カメラを構えて風景を撮ろうとするが、体が揺さぶられてなかなかシャッターが切れなかった。

この後、さらに1時間ほどして、Ouarzazate(ワルザザード)に到着。
ホテルはやはりツアーで用意してもらった、La Valléeというホテル。
少しがらんとして、ひと気がなかったが、それは今改装中のせいかなとも思う。

うん、でも、きれいで、我らのような似非バックパッカーにはちょうどいいホテルでした。

ホテルに着いてOuarzazateの夜の出来事はまた次回に記すとしよう。