Ouarzazateの夜
そろそろタジンも飽きてきたと言うことで、洋食を食べに行こうということに。
帰ってきてから、ネットをみるとホテルの向かいの料理屋もなかなか悪くなかったらしいのだが、
洗濯もしたかったので、街の中心部へと向かう。
ホテルが少し街外れにあるので、中心部まではおよそ3km(根拠のない数字)。
洗濯物と少しのお金を持ってとぼとぼ歩く。
Lonely Planetにあったコインランドリーの場所にたどり着き、衣類を預ける。
1時間ほどでできると言っていたので、その間食事をすることに。
何件か廻った後にピザなどがある店があったのでそこに入る。
まぁ、日本の地方の洋食店(の中でも冴えない店)くらいの味。
悪くはないが、ことさらおいしいわけではない感じ。
ピザだのなんだのを頼み、ウェイターの言葉が“Vin?”(ワイン)と言った気がしたので、
(かっこよく)“Rouge”(ルージュ、赤)というと、チッチッチッというような動作をされ、
「水ならご用意できますが」的な事を言われる。あー、やっぱり、ここはムスリムの国なけだね。
さて、メシを食い終わり、ランドリーの閉店の時間も迫ってきているので、
とりあえず服を取りに行く。
この国、100 DHとかの紙幣がある割に、あちこちで受け取りを拒否される。
確か、日本には受け取りを拒否してはならない旨の法律が合った気がするがそんなものはないらしい。
(日本でも20枚以上の硬貨は拒否できた気がする)
なんでこんな話になったかというと、彼らがそんなに大きなお金は受け取れないといってきたからだ。
うーん、小銭はあんまりないんだよなぁと、困ってポケットをあさる。
いくらだったかは忘れたが、彼らが請求してきた額(30 DHくらい)の2/3くらいしか小銭がなかった。
店には主人とその友達(?)がいたのだが、
友達の方が「じゃ、これでいいよ、そうだろ?」と店主に言う。店主も「そうだね」と。
あー、なんて寛大な。
これが、Moroccoで受けた初の無料の親切かもしれない。
(実際には払っているが...)
どっちだか忘れてしまったが、どちらかは日本語が若干できるようで、
Moroccoによくいる「ニホンゴー。コンニチハー、サヨウナラ。モモタロー、ナカター」とはひと味違う
日本語ができてちょっとびっくりした。
で、帰りに、「ビールが売っている」と地球の歩き方にあった、スーパーマーケットに行く。
前日のMarrakechのトルコ風呂でのマッサージで(わざといかがわしく書いてみたり...)、
沢山のシャンプーを消費されてしまったTはシャンプーも買いつつ、
ポテトチップスだの水だのビールだのを買って帰る。
再びてくてく。
ホテルに着いて、やはり栓抜きがないということになり、
前日のようにがんばって堅いところであけるのも面倒くさいので、
ホテルの人に借りに行く。(Cokeかというので、そうだと答えたりしつつ...)
とりあえず栓抜きをさっと返した方がいいだろうということで、
全部のビールの栓を開け、とりあえず風呂へ。
Yが入り、お湯がでないと騒ぐ。
ちょろちょろだしてるからじゃない?ということになり、
すこし大げさにひねりしばらくするとお湯がでる。
そんなに急にお湯がでないこともあるのは、俺の実家もMoroccoも大差がないようである。
Yが出てきて、俺が入る。その間に事件は起きる。
風呂上がりには(風邪を引くからという理由で)ドライヤーが必須らしいYは、
事もあろうにビールやら、デジカメやらがおいてある机の横の
デジカメ、iPodなどなどを充電しているコンセントからドライヤーを使おうとする。
まぁ、比較的想像に足りるが、ビールが倒れ机にビールがこぼれる。
この辺のタイミングでシャワーを浴びている俺にも、「あー、やばい」というような声が聞こえてきた。
何となく俺のモノになんかした気配はしていたが、体を拭いて出て行くと
「まずい、まずい」と聞こえる。隠蔽するつもりだったのか??
で、机を見ると、ビールがこぼれているではないか。iPodが、ビールに浸っている。
幸いカメラ、フォトストレージは無事。
想像もできないようなことが起きてそうなったならまだ理解できるが、
様子を察するに単にドライヤーを使おうとコンセントをいじっているときに服を引っかけたと
見られ、実際そのようである。不注意と隠蔽しようとした気配に、ちょっと「怒」。
iPodがビールに浸って困るのは俺よりもそこにデジカメの写真を移したY/T。
もう少し、危険予知をして欲しいところである。
一応弁解しておくと、ビールの栓が開いていた、机の上が散らかっていた、
コンセントがそこにしかなかった、などの不幸が重なり合っていたことも原因の一つだし、
よく言えば朗らかで明朗な彼の長所の裏返しが、今回の事故を招いたと思われる。
なにより無事でよかったです。
そんなハプニングがありつつも、夜は更け、ビールを飲み、眠りにつく。
明日はいよいよ砂漠へ出発だ!
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