砂漠の入り口にある、ホテル(?)に荷物を預け、一晩に必要なものだけを持って再出発。
さぁ、ここで、ターバンとジュラバの出番。
ターバンはさっき、本当に砂漠に向かう直前の街の絨毯屋で購入。
ジュラバはもちろんMarrakechで買ったもの。
着替えてとりあえず、記念撮影。
(おそらく我々が買ったジュラバは平野・山間部の人の服っぽい。砂漠の民は青い服を着ていた。)
運転手さんにチップを渡したり、着替えたりとなかなかあわただしい出発だった。
カメラのデータをフォトストレージ移したりも。
(↑終わらず、機械が動いたまま駱駝に乗ることに。置いていきたかったのに...。)
さぁ、いざ、砂漠の中へ。
いたいた、駱駝。こいつらが、我らを砂漠の中に連れて行ってくれるのか。
移動の際は駱駝を数珠繋ぎにして先頭をガイドの人が引っ張っていく。
一番賢いやつが先頭になっているらしく段々と馬鹿駱駝になっているとか。
そんなわけで、女性・子供、男性という西洋的秩序で我々が配分されていく。
marikoさんが先頭なことは確定しているらしい。そして、一番偉い成人男性つまりneilが最後尾へ。
我らはその間に配分される形になった。ちょっと申し訳ない。
別にどの駱駝でもいいから、2人をくっつけてあげればいいのにと思ったが、
言い訳する間もなく乗駱駝させられる。
ガイドの人が駱駝を立たせようとすると...。
駱駝は何ともいえない獣の声を上げる。もーれつに、そーとうに立ち上がるのが嫌らしい。
そうとしか考えられないほど「ぐず」ってる。
そのマネはTがうまいので、リアルワールドでTに面識がある人は、リクエストしてみることをお勧めする。
ただやらせようとすると、彼自身が「ぐず」るので多少のアルコールを飲ませることを忘れないように。
駱駝に乗って30分ほど砂漠の中へ進むと、いよいよ日没。
遙か彼方の山の端に今日一日を照らしてくれた太陽が消えていく。
あんまり「大自然派」ではない俺も「おおー」となる。もちろん写真を撮るのも忘れてはいない。
撮りまくった。撮りまくったが、ちゃんと自分の目でも見てきたぞ。
空の色が段々と赤から青みを帯びていくさま、
昼と夜のせめぎ合う場所が徐々に地平線の向こうに移っていくさま。
これらは、何もないからこそ見られる景色だろう。
もう満足したので、キャンプ地へ早く到着したいところだったが、
それから1時間も奥地へ行ったところにキャンプはあった。
砂漠の中にいくつかのテントが張られており、グループごとにテントで寝なさいという施設のようだ。
日没後の砂漠を1時間も駱駝に揺られていたおかげで、冷え切ってしまった体を温めてくれるのは、
やはり、ミントティー。いいね、これ。ほんと温まります。
なんだか分からない間がしばらくあって、neilやmarikoさんらと話したり、
居合わせたカナダからきたカップルとも言葉を交わしたり、しばし歓談モード。
neilの話し好き+つたない英語に耐えてくれる心の広さのお陰でいろいろと話が弾む。
あまりにやることがないので、Tと砂漠に向かって走り出したりしてみる。
星がきれいなので、カメラのシャッターを長時間露出(3分)にして、撮ってみたり。
当たり前なのだが、ちゃんと星が3分分動いている。理科の教科書は嘘をついていないみたいだ。
疲れたのか少し眠そうなYもテントから引っ張り出して、ジャンプさせたり暴れさせたりして写真を撮る。
く、下らない。が、楽しい。
しばらくして、晩ご飯になる。
まず、サラダ。例のモロッコ風サラダである。
みんなで「きっとまたタジンだ」と言っていると...。そうやっぱりタジン。
細かくは忘れてしまったのだが、確かプラムが入っていて他と違う味がしておいしかった気がする。
ただ、まぁ、またいつものタジンなのはちょっとね。
ガイドの人が太鼓やらなにやら楽器をもって演奏を聴かせてくれたり。なかなかいい夜だ。
いつしか、外ではたき火が焚かれいい感じ。
疲れているのと、砂漠ではやることもないので、早々に寝る。
寝床はご飯を食べたのと別なテントにマットレスと毛布と枕というシンプルな感じ。
明け方に冷え込みそうだったので持ってきた服をさらに来て、ジュラバのまま就寝。
占星術はアラブの砂漠の民が発祥だという話を聞いたことがあるが、
砂漠では星しか目印がないということを身を持って体感して、みょうに納得してしまう。
もしここに放り出されたら、どっちに歩いていいかも分からない。
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