La Rochefoucauld

最近、名言がはやっているらしいので、対抗して箴言を引用(嘘)

1613年生まれのフランス人、ラ・ロシュフコーの言葉です。
いま、ぱらぱらと本をめくっていて発見しました。
しみじみと納得できてしまうし、気をつけなきゃと思った言葉です。

「揶揄は才気の快い陽気さであって、会話をはずませ、好意的なものは人の和をかもし出し、そうでない時は和を乱すものである。揶揄はからかわれる人のためよりもからかう人のためにある。それは常に、虚栄心から生まれる才気の闘いなのである。だから、揶揄に対抗するだけの才気を欠く人や、欠点を突かれて顔を赤らめるような人は、まるで許し難い屈辱的な敗北を喫したかのごとく、ひとしくこれに腹を立てるのである。揶揄は生のままだと、友情を消し去り憎しみをかき立てる毒薬だが、才気の愛嬌や賛辞のおもねりで中和すれば、友情を得させ、もしくは長続きさせる。したがって、友達や弱者に対しては、控えめに用いなければならない。」

少し古い本(1989年)のせいか訳語が少々古風ではあるが、いいたいことはわかった気がする。

ほかにもいろいろ、おもしろいのがある。
全部を紹介していると、ただのひねくれた人になってしまうのでやめておくが、
「人はふつう悪意より虚栄心によっていっそうひどい悪口屋になる。」
はい、ごめんなさい。

元は、高校の倫理の先生が授業中に紹介してくれて知った本。
久々にめくってみても刺激的ですね。

ラ・ロシュフコー箴言集です、興味のある人はどうぞ。