まいどまいどの話でなんなんですが...
Sonyのデジタルカメラがなぜ「広角化」に乗り遅れたのか、
最近一つの可能性を思いついたので書いてみる。
それは、Sonyがビデオカメラのセンスで
デジタルスチルカメラ商品を作っているところがあるのではないかということ。
知っている範囲では、かつ記憶が正しければ、
一眼じゃないデジタルカメラ(いわゆるコンパクトデジタルカメラ)で、
広角を始めたのはPanasonic、つづいて、RICOHとなって、Canonとなった気がする。
ここでは厳密な順番はいいとして、Panasonicが始めに広角を訴求し始めてから、
(俺の気持ちの中の時間では)他社が出し始めてからSonyが最近28mmのをだすまで、
2年くらい経っているのではないかと思う。
いまさら、28mm(つまり他と比べるとそこまで広角ではない)を出しても、
当然の期待をかろうじて果たすためのレンズスペックといわれてもしょうがないくらいのレベル。
弁解をしておくと、確かに28mmで実質的にはあまり問題ないのも確か。
ただしPanasonicが25mmとかいうようになっているので見劣りはしてしまう。
聞くところによるとレンズの設計は時間が掛かるので、
おいそれと急にできないので仕方ないと言えば仕方ないのかもしれませんが...。
で、なぜ広角化が遅れたのか。
まぁ、レンズの開発に時間が掛かるからというのもあろう。
もしかするとRICOHやCanonはPanasonicが出す前から、
広角のレンズの設計を始めていたから早かったのかもしれない。
それでも何故こんなに...と思っていたのだけれど、最近買ったTG1で
一つの可能性が見えてきました。
それが、冒頭に書いた「ビデオカメラのセンスで...」ってやつ。
そんなことを思わせたTG1はHandycam、ビデオカメラというジャンルのカメラです。
家庭用のビデオカメラの世界では、「広角」はまだまだ標準になっておらず、
必要な人はワイドコンバージョンレンズを別途購入してというのが一般的。
ビデオカメラは、主に(国内では)運動会撮影なんかに使われていることが多そうなので、
販売の時も、「ズームができます」の方が「広く撮れます」より売れるわけだ。
さらに、「広く撮りたいときはこのワイドコンバージョンレンズで」と進めれば、
客単価もUP。Massを捕った上に、nicheも狙えて儲かるという作戦か?!
そうそう、ここで思い出されるのは、Sonyはデジタルカメラ向けにも、
ワイドコンバージョンレンズを出しています。
安くない+別売なので多くの人が試しに買ってみるという状況にはならず、
結果として広角の訴求には繋がっていないのです。
さて、Sonyのデジタルカメラ部門は、ビデオカメラ部門から独立する形で生まれました。
そして、ビデオカメラでは非常に市場で強い立場になっています。
ってなわけで、デジタルカメラでも、同じモデルで戦おうとして、
広角を撮りたい人はワイドコンバージョンレンズでいいじゃない、
というセンスがどこかにあったんじゃないかということを思いついてしまいました。
余談ですが、24mmからののR1、
同じく24mmからのα700に慣れていると、
TG1の43mm(16:9動画時)というのはなかなか狭いですね。
でもまぁ、TG1はあのサイズだけで文句なしです。
何せ、「ハイビジョンスナップ始まる」がコンセプトなんでね。
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