doubleTwistというソフトの日本語版が最近リリースされたというニュースを目にした。
このソフトの詳しいことは知らないのだけれど、ちょっと見た感じだと、
iTunesのようなコンテンツ管理ソフト + デバイスへの転送ソフトと思って良さそうだ。
DVDのDRM(Digital Rights Management)を破ったことで有名なJon Lech Johansen("DVD Jon")が
作ったソフトです。
これのすごいところは、iTunesがiPodに対してのみ転送できるのに対して、
iPod, 携帯, PSP...といろんな機器に転送できる点。
お恥ずかしいことながら、名前だけでどんなソフトかは最近まで知りませんでした。
Sonyはこういうソフトを作る会社(doubleTwistは彼が作ったベンチャー企業で開発されている)を
買収したりしないのだろうか。すればいいのに。
少なくともこういうコンセプトでソフトの開発をして欲しいものだ。
Walkmanに楽曲を転送するソフトとしてはSonic Stageがあるが、
コンテンツ管理ソフトとしては広まっておらず、Walkman利用者以外が使っているとは思えない。
最近はWindows Media Playerからも転送できるようだが、
Windows Media Playerもさほど使いやすいようには思えない。
彼は彼のしたDVDなんかのDRM外しについて↓のようなことを言っているようだ。
「有料のコンテンツをDRMフリー化してコピーするような、海賊行為をしたいんじゃない。
自分で買った物だから、自分で使える範囲があるはず。なのに使えない。そんなジレンマを解消したかった。」
(引用元: ITMedia)
そうそう、これだ。
コンテンツを買ったはずなのに、買ったときのメディアでしか楽しめない。
DVD→Blu-rayに時代が変わって、お気に入りの映画の高解像度版が出たら、
また買わなければならない、そして大概はDVDよりも高い価格で。
極めてナンセンス。
「音楽著作権」というのは楽譜の出版権から発展したようなものだと聞いたことがある。
楽譜もデジタルコンテンツと一緒で、複製してしまえば、誰でも同じ音楽が得られてしまう。
(演奏ができればだが...)
しかし当時は複製にも一定の手間が掛かったし、
そもそもベートーベンの交響曲の楽譜を庶民みんなが欲しがったりしなかった。
Sonyなんかは、映画も音楽も持っていて、再生機器も記録機器も持っている。
新しいコンテンツ販売のビジネスモデルなんかは全部持っているから
提案できる、広められるという側面があるので、是非とも取り組んで欲しいですね。
Sir Howard Stringerは"Sony United"などと言っているが、
TVにデジタルカメラが繋がる、レコーダーのコンテンツがPSPで見られる位では手ぬるいぞ。
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