今回の選挙は...

12/16(日)に衆院選挙がある。

社会に嫌忌している国民をうまく扇動する極端な政党が変に伸びたりしないといいなと思っている。
第一次大戦のあとのドイツで合ったようなことがないといいのだが。

イマイチ、日本人は民主主義が苦手なように思うのだが、どうなんだろう。

Aleppo陥落

とても残念な知らせを聞いた。(毎日新聞
SyriaのAleppoにあるSouk(市場)が火災で焼失したとのこと。
政府軍と反政府軍のどんぱちのせいらしい。

世界で最も古い街の一つと考えられているAleppoのSoukの風景は
おそらくはシルクロードの時代からそんなには変わっていないのではないかと思う。

歩くだけで歴史の中に入り込んでしまうような錯覚を覚えたSoukは焼け落ちてしまった。
十字軍にも不落だったAleppoの要塞も落ちてしまったらしい。
(城として被害を受けたという意味、今は政府軍と反政府軍とどちらの手に落ちているのか分からない...)


アラブの人たちにカメラを向けるのがはばかられて余り写真を撮らなかったのが悔やまれる。
大好きな街をもっと記録しておけばよかった...。

戦禍の前にAleppoの写真を掲載します。2010年6月撮影の写真です。
早く平和になるように願いを込めて。

スーク
The souk of Aleppo

アレッポ城
The citadel of Aleppo (قلعة حلب‎)

大モスク
The great mosque of Aleppo

国際社会は一体何をやっているんだろう。
国連でロシアや中国が拒否権を使っていることだけでなく、びくついて誰も何もしていないように見えることに
苛立ちを覚える。早くどうにかなにかして欲しい。

悪の枢軸

「悪の枢軸」なんて言葉がありましたが、最近はとんとききませんね。

今日の朝日新聞の記事には「北朝鮮はイランやシリアなどと今も軍事的に密接な関係にあるとされ」なんて記載があった。
訓練や武器の輸出入で親密な関係があるという記載があった。

普通の日本人は「やっぱり怪しげな国同士は...」なんてことを考えてしまう。(かくいう自分も)
が、日本はアメリカから戦闘機を買っているし、フランスだってアフリカに武器を売っていると聞く。
ソ連はアフガニスタンに武器を供与していたし...と考えると、「こっち側」から「あっち側」をみると
なんて怖い、って思うがやっていることは大して変わらない。

ジャズにワインにバレエを思い浮かべるとアメリカ、フランス、ロシアだって悪くないが、
武器を売って、裏で牛耳っているぷりと言えば、きっと北朝鮮の比ではない。

シリアやイランは確かに、今の世界秩序からいうと、外れもの、悪者かもしれないけれど、
彼らをのけ者にして追い込んでしまうのが「世界の秩序」だとするとそれはそれで考えもの。
窮鼠猫を噛むという言葉の通り、追い詰めすぎてはいけないのです。

シリアという国が西洋の歴史の始まりと言っても過言でない国なだけに、
最近のシリアの国民への弾圧っぷりは非常に残念です。

イランにもいつかいってみたいな。

Tunisiaへ行ってきました

9/1〜9/13の日程でTunisiaへ行ってきました。
前回のJordan & Syriaの旅行記も終了する前に、次に行ってしまいました。

さて、旅行記に先んじてひとつ。

Tunisiaのすべてを見たわけでもないですが、基本的にはTunisiaは安全でした。

革命後、警察の力が若干弱まったとかで、多少の小競り合いの噂はありました。
首都Tunisiには戦車があったり、地方に行くと焼かれた警察署があったりですが、
「革命後」という言葉の印象に比べると平穏なものでした。

なんでもTunisiaの教育水準の一因があるらしい。
現在は次の体勢作りに気持ちを向けているとか。

Tunisiaの未来を応援するためにもどんどん訪れてあげてください。
現地を応援するには、訪れてあげることです。
(もちろん、行き先向けの常識的な注意は必要です。)

ながらく放ったらかしにしていました。

何から始めようか、と考えてとりあえず去年の消費をまとめることにしました。
ちょっと記憶が定かでないところも...

  • 3月 ローケーションフリーベースステーション LF-PK20 4万円弱
    当時すでに生産完了になっていたが、たまたま安く買えそうだったので購入。
    PSPやPCと連携して家で受信したTVをストリーミングしてくれる機器です。
    本体に内蔵のチューナーはアナログですが、レコーダーなどと繋ぐと何でも送れます
    絶対に必要な訳ではなかったですが、生産完了、やってみたかった、出張増えそうということで購入
  • 6月 レンズ交換型カメラNEX-58万円弱
    ミラーレスと言われるタイプの一眼です。
    2010年に発売されたものの中では結構目立っていたようです。
    いろいろと思うところはありますが、OlympusやPanasonicのMicro Four Thirdsという
    マウント規格のものに比べて、画質、デザインなどいろいろ勝ってるかと...。
  • 7月 NEX-5用フィッシュアイコンバータレンズVCL-ECF1 1万円ちょっと
    NEX-5に附属の単焦点レンズと組み合わせて使います。
    いち時期はやった"The Dog"のような写真が撮れます。
    って実はあまり使ってませんが使うと楽しいのも間違いないんです。
    小難しく言うと15mm相当の対角魚眼レンズ、になります。
  • 7月 PHILIPS 髭コーマー QT4021 7,000円弱
    この手のものがあると便利だと友人に勧められ、踏ん切りがついて買った一品。
    なかなかよい代物でした。(髭全剃りのひとには意味なし!)
  • 12月 NEX-5用ウルトラワイドコンバータレンズ VCL-ECU1 1万円ちょっと
    こちらも実はあまり使ってません...(笑)。18mm相当の広角レンズになります。
  • 12月 Carl Zeiss Biogon T* 2,8/25mm ZM 105,000円とNEX-5用のマウントアダプタ 19,800円
    これについて書くと長くなりそうなので別途(笑)

計約40万弱。お金が貯まらないわけです。

さて、他にも出費はありました。
6月に挙行したJordan & Syria旅行。こちらは航空券15万円、現地滞在費20万前後の 40万弱の出費(詳細不明)
攻殻機動隊 TVシリーズ、OVAを各種。(TVシリーズのボックスは2009年末購入)
TVシリーズのまとめ編2本、単独企画の1編。計16,000円
そうそう、「カリオストロの城」なんかも買いました。

というわけで2010年の総集編でした

Jordan & Syriaを振り返って

Jordan & Syriaへの2週間の旅、当初、日付ごとに書いていましたが、
面倒くさくてはかどらない、だらだらとしていて冗長、と思ったのでまずは、
全体を把握できる記事を書こうと思いました。

  • 6/12
    成田 → Abu Dhabi(UEA)へ(空路: Etihad航空)
  • 6/13
    Abu Dhabi → Amman(Jordan) → Petra(陸路; TAXI)
    Petra観光
  • 6/14
    Petra観光
  • 6/15
    Petra → Wadi Ram(陸路; BUS) → 砂漠ツアー
    砂漠で1泊、星空の元で一夜
  • 6/16
    Wadi Ram → Aqaba(陸路; TAXI)
    (空路; Etihad航空) 街の散策、紅海でスクーバダイビング、Hammam
  • 6/17
    Aqaba → Amman(陸路; BUS)
    Amman散策
  • 6/18
    Amman → Aleppo(Syria)(空路; Royal Air Jordanian)
    Amman散策
  • 6/19
    Aleppo散策、Hammam
  • 6/20
    Aleppo → Hamah(陸路; TAXI)
    AleppoとHamahの間にあるDead Cityと呼ばれるうち捨てられた村などを巡りながらHamahへ、Hamah散策
  • 6/21
    Hamah → Palmyra(陸路; TAXI) → Hamah
    Palmyra散策、Hamah散策、Hammam
  • 6/22
    Hamah → Damascus(陸路; TAXI)
    Crac des Chevaliers(十字軍の要塞)などを巡ってDamascusへ移動。Damascus散策。Hammam
  • 6/23
    Damascus散策、Hammam
  • 6/24
    Damascus散策、Hammam
  • 6/25
    Damascus → Abu Dhabi(空路; Etihad航空) → 成田(空路; Etihad航空)
  • 6/26
    日本着

こんな感じの旅でした。
結構、ハードでしたがイスラム圏を満喫してきました。

Aqaba

砂漠での一夜が明け、AqabaへTAXIで移動。

Aqabaの手前にゲートがある。何か検問か国境のようにみえたが、
どうやら税関のゲート、というのもAqabaとWadi Ramは経済特区なのである。
申告するものがあるかをTAXIの運転手に聞いただけでPASS。

結局Aqabaで飲酒はしなかったが、Jordanで一番ビールが安く買えるとか。

AqabaはJordanが唯一外海と接している場所。
紅海の碧い海が印象的な街でした。

Aqabaでは...
人生で初めてシュノーケリング、Jordanで初めてHammam(中東イスラム国などにある蒸し風呂)が特筆すべき点でしょうか。

後日談ですが、先日Aqaba市内にロケット弾が打ち込まれたそうです。
Jordanは中東の中では穏和な対イスラエル、対米政策を取っています。
そのことをよく思わない一部のイスラム過激派から攻撃を受けたようです。

自分の行った街でこのような出来事が起きると思うと複雑な気分です。
一日も早く中東に平和が訪れ、土地の人が健やかに生活できることを祈っています。

A night in a desert

Moroccoでサハラ砂漠に行ってから、思い出す度に砂漠への思いは募っていきました。

元来どちらかというと「大自然」よりは「文明」、「遺跡」よりは「街」な自分ですが、
砂漠はいいんです、砂漠はすごいんです。

自然の厳しさと絶対的な強さ、太陽の偉大さなんかを強く感じます。
畏れ多いこと、失礼なことをいうと、自分の持っている感覚の中では、
この感覚が一神教の人の神への感覚に近いのかもしれないと思ったり。

出発前にJordanやSyriaの情報をあさっているときによく見ていたサイト「アーディで行こう」に砂漠キャンプの情報がありました。
そこでおすすめのThe Bedouin Meditation Campに行ってきました。

自分で手配もできるようですが、どうやらWadi Musa(Petraの入り口)にあるValantain Innで手配をしてもらうと
ここに連れて行ってもらえるという情報が。
そんなわけで、空港に着くなりValantain InnへとTAXIを飛ばしたわけでした。

早朝にWadi Musaを出発、9時前にはWadi Ramに到着。
Wadi Ramで昼ご飯に食べる軽食を調達し、トラックの荷台に乗り込み砂漠観光。
ここはアラビアのロレンスで有名な砂漠。ゆかりのポイントや砂漠の景勝地を巡りました。

砂漠の岩陰でお昼ご飯を食べ、お昼寝。
昼食後もいくつかのポイントを巡り、キャンプへ到着したのが4時頃。

夕日を眺め、テントでご飯を食べ、月が昇るのをみる。

↓これ、月です。と自分が写ってます。
Moon Rising and me
White Balanceがややおかしい、長時間露光なのでnoisyですが、
このときの気持ちを写した写真としてみればいいできです。

この後、テントの中にある布団を星空の下に移し、文字通り星空の下で一夜を過ごしたのであります。
夜中に時折目が覚めて見上げた星空にはみたこともないほどの星が瞬いていました。

Petra by night

今日はPetraづくし。

アザーン(ムスリムにお祈りを呼びかけるモスクからの声、ここでは4時台の呼びかけを指す)で
やや目覚め、うとうと。

昨晩はアザーンに負けずに9時くらいまで寝てからPetraに行こうと考えていたが、
変に勢いづいて6時前にPetraに向かう。

宿泊しているValentine Innというところからは7:00, 8:00に送迎のバスが出ているが、
もちろんこんな時間なので歩いて行く。歩いて20分くらいの距離です。(行きは下り道)
いや、歩いて行こうとしたら、流しのTAXIに声を掛けられ乗ってしまった(JD 0.5)。

昨晩宿で話した日本人2人と途中で遭遇し、Petraのゲートが開く少し前の5:30に入る。
(ゲートが開くのは6:00)
チケットを持っていなかった彼らがどういう理由で通されたのかは
今を持って謎だが、なぜか、一緒にゲートをスルー。

変なチケットも買わされずにうらやましい(笑)

朝のPetraは気温も低く体にはかなり楽。
そして人も全然いないので、遺跡を独り占めでした。

昨日見たあたりまではさらっとみて、
みていないところを重点観察。

ほかの遺跡をみつつ、まずは奥の方へと思って遺跡の最も奥にあるEd Deirへ向かう。
いや、向かったつもりが隣の谷に入り込んでしまい、少しだけ生命の危機を感じました。

遺跡内にはベドウィンと呼ばれる砂漠の民が少し住んでいるらしく、
その彼らの飼っている犬たちに吠えられたり、今日は水を逃したまま逃したまま
ここまで来てしまったりでそんな風に感じました。
そうそう、入り口に「これより先は危ないのでガイドなしで入っちゃだめよ」
と書いてあったのもある。

とにかく、谷をから生還(おおげさ)するまでは、ちょっとだけどきどきしました。

そのあとようやくEd Dierへ向かうもすでに困憊
またも心の弱さを見抜かれ、今度はロバに乗ることになりました。
JD 15とふっかけてきたるところをJD 5と値切る。(あとで知ったことによると相場が5~8とのこと)
彼らは心の弱い人間を見抜くのが得意なようで...。

ロバを引いている子供が何度もここで終わりだよ、と言ってくる。
そんなはずはないだろう、ということで降りずに粘ったが、
だいぶ上に来たのと面倒くさくなったので降りて、徒歩。
80%ほど来ていた模様。

上った結果、El Hazneと似たようなのがもう一つ。
これがEd Deir
Ed Deir

ちなみに↓がEl Hazne
El Hazne
苦労した割にはちょっとつまらない。
悔しいので「Jordanで一番眺めがいい」と旗が立っている峰へ。
と、もう一つ、「世界の終わりが見える」と書いてある峰にも。

景色はどちらも絶景で、日本には絶対ない感じなんですが、
この手の景色が多すぎて後で写真を見ると、きっと「同じ写真ばっかり」となりそうです。

午後2時前に一度ひきあげ。またしても街まで歩く道を選んでしまいました。
かなりへろへろです。
このままであ死ぬと思って、まちの食堂でチキンのケバブを。
やたら何でも高いこの街においてJD 2程度ときわめて良心的。

一度ホテルに帰って体制を立て直して、再度Petraへ。
というのもPetra by nightなるイベントがあったからなのです。
昼間の写真を上に掲載したEl Hazneがこんな感じになっちゃいます。
El Hazne (Petra by night)

単なるライトアップのイベントかと思いきや、ろうそくのひかりで照らされた遺跡の前で、
ベドウィンの人が生演奏をするという渋い、感慨深いイベントでした。
なかなかセンスあります。

しかしまた、どうして人間は暗いところにみんなで居るとはしゃいでしまうんでしょうか。
修学旅行の気分です(笑)。

余談ですが、Petraは岩という意味のギリシャ語から来ているそうです。
Petroum(石油)、Petro(いわゆるピーター)なんかが関連語ですね。
しかし、西洋の名前もたどっていくと、「岩」になるとなると微妙ですね。
日本語風にいえば岩雄とかでしょうか...。

Petraに着きました

Ammanの空港でUSD 500をJDに。

Ammanの空港に着いて、タクシーでそのままPetraに移動。
JD 70(=USD 100)。ちょっと高いが、まぁ、いいやということにして...。

ホテルにチェックインして、荷物を置いていざPetraへ。
2日券でJD 38(これも高い...)
なぜだか知らないがJD 26の2日券に、馬+ガイド+なにかのサービスチケットが
着いてきた。というか、チケット売り場のおっちゃんに先手を取られ、
確認せずに応じてしまった。

このサービスチケット、「通常ならなんとJD XXのところを12で!」
(XXは忘れた、みればわかるが面倒くさい)というチケットなのだが、
そもそもいらん。悔し紛れに馬に乗ってみると、
チップを要求され、あげくに元のチケットは持って行かない。

なんのこっちゃ...。どうやら官民挙げての軽い詐欺です。
よくよくみると、チケットブースの値段も抱き合わせ価格のみに変えられていました。

_DSC0088.jpg

1日目は14時過ぎからということもあり、一通りみることもできないと思っていたので、
真ん中(翌日から振り返ると1/3くらい?)のところで、脇道の景色がいいところへ。
30分ほど岩の道を上っていくと遺跡全体が見渡せる場所へ。

1日目、これで終了!

宿でご飯を食べて寝る。
余談だが、Petraの最寄りの村、Wadi Musa(「モーゼ谷」の意、あの海を割ったモーゼです)は
物価が高い。日本並みかそれ以上。げんなりです。

この日は、空港到着後、口にしたものは
TAXIの運ちゃんがおごってくれたあまーい紅茶、
遺跡で買った水、宿のご飯のみ。